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渋沢栄一の故郷を訪ねて ~血洗島編~ エピソード1 尾高惇忠生家

20年ぶりに発行された新紙幣で一万円札の顔となった渋沢栄一。
新紙幣発行によって「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一の名と功績が全国に知れ渡ることになりました。「論語と算盤そろばん」をはじめ、大河ドラマ「青天を衝け」では日本そろばん資料館学芸員の太田敏幸先生がそろばんの演技指導をされるなど、渋沢栄一とそろばんには深いつながりがあります。
新紙幣ブームにのったにわかファンが、栄一生誕の地、埼玉県深谷市を聖地巡礼しました。


(日本そろばん資料館 小沼光浩)


台風10号の上陸が心配されている8月26日
まず訪れたのが「尾高惇忠おだかじゅんちゅう生家」。

ドラマでは田辺誠一さんが演じた尾高惇忠は、栄一の従兄にあたります。
栄一にとって惇忠は、学問の師であるとともに、義兄(妻・千代の兄)という深い関係でした。

少年時代から栄一はここに通い、論語をはじめ多くの学問を学びました。
ここでそろばんをはじく栄一の姿を想像してみました。

この建物の2階で高崎城乗っ取りや横浜外国商館焼き討ち計画などの密議をしたとされています。(非公開)
この計画を止めたのが惇忠の弟、満島真之介さんが演じた尾高長七郎でした。

裏庭には、栄一が設立に関わった日本煉瓦製造株式会社製の煉瓦で建てられた土蔵が現存しています。惇忠が初代総長となった富岡製糸場や東京駅にもこの深谷の煉瓦が使われています。

尾高惇忠生家では、ベテランのスタッフさんと共に、地元の高校生がボランティアスタッフとして丁寧に説明をしていただきました。入場料は無料です。

次回は、渋沢栄一記念館にご案内します。