そろばん珠の数の移り変わりを紹介:昭和そろばん1(児童用標準そろばん)
当館学芸員が選ぶ「所蔵資料セレクション」シリーズ第3弾は、そろばんの珠の数の移り変わりがテーマです。
室町時代末期に中国から日本に伝来したそろばんは「五珠2個・一珠5個」でしたが、現在では「五珠1個・一珠4個」となりました。
様々な珠の数のそろばんを紹介し、その変遷をたどります。
昭和13年(1938年)文部省は、小学校令施行規則の一部を改正しました。算術科では「計算は、暗算・筆算・珠算を用いる」とし、児童用の標準として「四つ珠そろばん」を指定し、4年生に使用させることにしました。
写真は「標準そろばん」として児童が使用したそろばんです。
①五珠1個・一珠4個
②17桁
③4桁毎の定位点
④そろばんケースに「児童用標準算盤」と記載
以上の特徴があります。