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そろばん珠の数の移り変わりを紹介:天1地5そろばん


当館学芸員が選ぶ「所蔵資料セレクション」シリーズ第3弾は、そろばんの珠の数の移り変わりがテーマです。
室町時代末期に中国から日本に伝来したそろばんは「五珠2個・一珠5個」でしたが、現在では「五珠1個・一珠4個」となりました。
様々な珠の数のそろばんを紹介し、その変遷をたどります。


明治時代以降、そろばんの珠の数は「五珠1個・一珠5個」へと移り変わっていきます。
滋賀県大津市「走り井餅本家」の大津そろばんの歴史についての資料では、明治12年(1879年)以降、「上玉(五珠)が1ツになり、昭和13年以降、下が四ツ玉(一珠4個)」となったことが紹介されています。
割り算の算法が帰除法から商除法に変わっていく過程で、珠の数が変化していきました。